“変化”を支える組織であり続けるために。
未来の中間層を支えるべく、経営が向き合ったマネジメントの再定義

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スタディプラス株式会社
取締役CFO 兼 管理部長 中島 花絵 様

「学ぶ喜びをすべての人へ」――学習者に寄り添うプラットフォームを展開する、スタディプラス株式会社。同社は、大学受験生の2人に1人以上が利用する学習管理アプリ「Studyplus」や、教育機関向けサービス「Studyplus for School」を通じて、学習のあり方そのものを変革しています。組織拡大を続けるスタディプラスが、今なぜ「マネジメント改革」に取り組むのか。その背景と、組織づくりへの想いについて、取締役CFO 兼 管理部長の中島花絵さんにお話を伺いました。

※取材の内容、インタビュイーの役職は2025年4月取材当時のものです。

企業の未来を見据えた議論の中で見えてきた「中間管理職不足」という課題

―――従業員数100名を見据え、順調な成長を続けていらっしゃいますが、人材領域に関してどのような課題がありましたか?

中島様(以下、敬称略):現在、弊社では2つの事業を展開しており、人員の増加とともに事業も順調に拡大しています。そのなかで浮かび上がってきたのが、「中間マネージャー層の強化」というテーマでした。

昨年は組織開発にしっかりと時間を取ると決め、全体のあり方を見直し始めたタイミングでした。というのも、事業が一つのまとまりではなく、いくつかに分化しはじめ、それぞれの現場で動きに違いが出てきたためです。会社全体としても、より複雑で高度なマネジメントが求められるフェーズに入ってきたという実感がありました。

バリューの見直しや、一部メンバーとの合宿など、さまざまな取り組みを重ねる中で明確になったのが、「トップとメンバーをつなぐマネージャー層が不足している」という課題。

弊社ではエンジニア職を除き、基本的に中途採用で構成されています。そのため、役員や事業責任者などのトップ層には経験豊富な人材が集まっていますが、中間マネジメント層に該当するポジションは、まだ十分に人材が揃っていないというのが実情でした。

今後、より大きな組織を力強く運営していくには、この“つなぎ目”をどう強化するかが非常に重要だと感じていたところでした。

 

―――そのような背景のなかで、EVeMのプログラムをご検討いただいたきっかけを教えてください。

中島:EVeMさんのことは、長村さん(長村 禎庸 / EVeM CEO)の著書『急成長を導くマネージャーの型』を通じて知りました。

当時、社内でもマネジメントに対する課題意識が高まり、役員間で「どうしていこうか」と議論をしていた時期でした。そんな中で広告事業の責任者から自部門のマネージャーに向けてこの本を紹介しているとの話を聞き、私も手に取って読んでみたところ「これはいいな」と素直に感じたのを覚えています。

特に、内容がとても具体的で、実際の現場で直面するようなシーンがしっかり描かれていた点が印象的でした。自分自身がこれまでマネジメントの中で経験してきたこととも重なり、「まさにこういう悩み、あるよな」と強く共感できました。

また、プレイングマネージャーを前提とした設計になっている点も、弊社のような成長フェーズの企業にとって非常に現実的でフィットするなと感じました。役員間でも「これは良さそうだね」と話になり、まずは書籍をマネージャー陣に配ることにしたのですが、その後、EVeMでマネジメントトレーニングのプログラムも提供されていると知り、導入の検討を始めました。

ちょうどその頃、当社の社外役員のひとりが、過去にEVeMさんのプログラムを受講していたことも判明し、その信頼感がさらに背中を押してくれたという背景もあります。

 

―――他社のマネジメントトレーニングとの比較検討はされましたか?

中島:他社のサービスと直接比較検討はしていませんでした。

私自身、過去にマネジメント研修を受けたことがありますが、当時の研修はどちらかというと概念的な内容が中心でした。EVeMのプログラムは、抽象的な理論にとどまらず現場で活用できる具体的なスキルにまで落とし込まれているので「こういった実践的な内容はなかなかない」と感じましたし、「こういう内容を今、現場に届けたい」と、自然に思えました。

「あるべきマネジメント」を組織に根付かせるため、経営層から受講

―――今回は経営陣の皆さまにご受講いただきましたが、どのような意図で受講者を選定されたのでしょうか。

中島:経営陣の中にも、マネジメントに対して自信を持ちきれていないメンバーがいて、「ぜひ受けたい」という声が上がったことがひとつの理由です。

また、EVeMさんから「経営層から順に受けていくことが大切」とアドバイスをいただいたことも後押しとなりました。私自身のこれまでの経験からも、マネージャーが研修を通じて納得しても、その上司が同じ考えを持っていなければ、現場で実行に移すことが難しくなるケースを多く見てきました。

だからこそ、まずは経営レイヤーが考え方を理解し、現場に対して「自分たちも同じ方向を向いている」と示すことが重要だと考えました。結果として、今後マネージャーや部長が受講する際にも、より高い納得感を持って参加してもらえると思っています。

 

―――受講を通じて、どのような変化がありましたか?

中島:「どのようなマネジメントが望ましく、どのようなものが適切ではないか」という認識を、経営陣全体で共有できたのは非常に大きなことでした。共通の土台をもとにマネジメントを語れるようになったことは、大きな前進だと感じています。

EVeMのツールを活用した具体例としては、あるセクションのチームにおいてGPKa※のフォーマットを使い、戦略ビジョンを策定したケースがあります。そのチーム内で受講していたのは1名だけでしたが、そのフォーマットを基に議論を進めたことで、メンバー同士の認識のすり合わせがとてもスムーズに進んだという声が上がりました。

(※GPKa:EVeMが提唱する戦略設計のフレームワーク。目標・戦略方針・Key Driver・重要アクションの頭文字を取ったもの)

また私自身も、新任マネージャーに対して人事制度や評価制度の説明を行う中で、トレーニングの中で得たマネジメントのエッセンスを、自信を持って伝えられるようになったと感じています。それが単なる自分の考えではなく、他の経営陣と共通の理解に基づくものだからこそ、安心して共有できています。

さらに、これまで自分が無意識にやっていたマネジメントのノウハウがマネ型を通じて言語化されたことで、より伝えやすくなったという実感もあります。

こうしたかたちで、日々のさまざまな場面でマネ型の学びが活きていると感じています。

 

―――トレーナーとの1on1※はどのように活用されましたか?

(※マネジメントトレーニングの受講期間中、担当トレーナーとの1on1を何度でも実施可能)

中島:1on1では、かなり実践的で踏み込んだ相談をさせていただきました。マネジメントは会社経営とも密接に関わるテーマですが、自身の立場で抱えるリアルな課題についても扱える場だったと思います。

特に、EVeMのマネジメントトレーニングで提供されるフォーマットの存在が大きかったです。自分の現場に引き寄せて、具体的な課題や状況を書き込むことで、自然と深い相談ができる状態になっていきましたし、「明日から使える」という感覚を持ちながら進めることができました。

このフォーマットと、それをベースにした1on1の時間があったからこそ、インプットした内容と日々の実務との距離が一気に縮まったと感じています。

また、トレーナーの辻本さんとの対話も印象的でした。正解を一方的に伝えるのではなく、わからないことは「わからない」と率直におっしゃってくださったり、こちらの考えを丁寧に引き出してくださる姿勢がとてもありがたかったです。

普段のクラス(授業)が「マネジメントの型」を学ぶ場だったとすれば、1on1は「その型を、自分の現場でどう活かすか」を深める場でした。実際の悩みや課題にトレーナーと一緒に向き合う中で、学びがより腹落ちし、実践へと繋がっていったと感じています。

ユーザーと同様、社員も「学び変化する」ことを応援できる会社であるために

―――マネ型をどんな組織にお勧めしたいですか?

中島:プレイヤーとしての役割が大きく、ミドルマネジメント層が悩みを抱えているような企業には非常にマッチするはずです。

プレイヤーとしての成果が強く求められていて、マネジメントの重要性が後回しになっているような場合、そのバランスを整える支援が必要です。従来のマネジメント研修は、プレイングを前提にしていないものも多く、理論を深く学べる一方で内容が抽象的になりがちです。その結果、「明日からの仕事にどう活かせるのか」がイメージしづらく、忙しい中で研修を受けることの納得感を得にくいケースもあると思います。

一方で、「マネ型」は今目の前にある課題を解決し、事業の成長を支える“スキル”としてマネジメントを捉えるプログラムです。だからこそ、プレイヤーとしても忙しく立ち回っているマネージャーにとっても、「これなら学ぶ意味がある」と腹落ちしやすい内容だと感じました。

また、私自身が「マネ型」を受講して強く印象に残っているのは、単に“マネジメントの技術を身につけること”がゴールなのではなく、「事業を成長させるために、マネジメントを習得する」という視点が一貫していたことです。そういう意味で、これはいわゆる「新人マネージャー研修」というより、組織や事業の中核を担う人にこそ必要な内容だと感じています。

 

―――最後に、今後どのような組織づくりを目指しているか教えてください。

中島:直近では、来年度に新卒のビジネス職の方が入社予定です。だからこそまずは、「新卒が育つ会社」でありたいと思っています。

ただ、これは単なる短期的な目標ではなく、私たちが大切にしている価値観の延長線上にあるものです。スタディプラスは、「学び変化する」という価値観をバリューとして掲げています。それは、受験を支えるサービスの背景にある「やればできる」という想いにも通じています。

勉強というのは、小さな努力の積み重ねです。その一歩一歩が、やがて大きな達成感につながっていく。そのプロセスを通じて、「自分は変われた」と実感できる。私たちはそんな経験を、ユーザーだけでなく、社員一人ひとりにも届けたいと思っています。

だからこそ、社員が「こうなりたい」と思ったときに、その変化に向かって歩み出せるような環境を整えたい。そしてその歩みを、組織全体で応援できる会社でありたいと考えています。

今回のようなマネジメントトレーニングも、まずは経営陣から受講を始めましたが、今後は少しずつ対象者を広げていく予定です。受講者が増えれば、そこで得た考え方やマネジメントのあり方が、自然と組織全体に広がっていく。それが、学び変化し続ける組織をつくっていくのだと思います。

「人が育つ組織」を目指すなかで、一人ひとりが自分の可能性を信じて変わっていける。そんな会社であり続けたいですね。

EVeM HERO INTERVIEW
インタビュイープロフィール

スタディプラス株式会社

取締役CFO 兼 管理部長
中島 花絵様

公認会計士、日本証券アナリスト協会 認定アナリスト、国際公認投資アナリスト(CIIA)。あずさ監査法人にて会計監査に従事したのち、2008年に株式会社カカクコムに入社し、経営企画室長、財務経理部長及び企画IR室長を歴任。スタディプラス株式会社では管理部を統括。

※役職は2025年4月取材当時のものです。

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