「自分の専門性は何?」オイシックス・ラ・大地のサービス責任者が、マネジメントの悩みを強みに変えるまで

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オイシックス・ラ・大地株式会社
サービス進化室 ヘルスケアセクション マネージャー谷本 結花子さん

仮説検証のスピードと、少数精鋭の“自走力”が求められる新規事業の立ち上げ。オイシックス・ラ・大地の「Oisixブランド」で進むヘルスケア領域の挑戦でも、「限られた時間と人員で、何に集中し、どう成果を出すか」が日々問われていました。

がん治療中の方とご家族の食卓を支える「ヘルスケアOisix」を昨年リリースし、サービス責任者としてチームを率いるのが、マネージャーの谷本 結花子さん。企画とレシピ開発のスモールチームで、プレイングとマネジメントの両立、チームとしての再現性ある“勝ち筋”づくりに挑んでいます。

今回は、谷本さん個人に焦点を当て、マネージャー就任当初の悩みや、EVeMのマネジメントトレーニングで得た気づき、トレーナーとの1on1の活用で事業に直結させた工夫、そして担当トレーナー・阿部へのコメントを伺いました。


 

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「自分の専門性は何?」疑問に感じた過去

▼ 受講当初、5名のメンバーのマネジメントを行なっていた谷本さん

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―――受講いただいた当初、どんなチームをマネジメントしていましたか。

谷本さん(以下、敬称略):当時のチームメンバーは、企画担当3名とレシピ開発担当2名の合計5名。新しいヘルスケアサービスを形にするため、マーケティングや商品企画から、ミールキットのレシピ設計まで幅広い領域を担うチームでした。

スピード感が求められる立ち上げ期だったため、私自身もプレイヤーとして成果を出しながら、チームを率いる両輪の役割に挑んでいました。

▼ 医師監修ミールキット宅配サービス「ヘルスケアOisix」による医療者向けの情報資料

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―――チーム運営にはどんな困り事がありましたか。

谷本:最も悩んだのは、「自分の専門性は何か」という問いでした。医療や栄養の知識ではメンバーの方が圧倒的に詳しく、マネージャーであっても彼らを超えることはできません。だからこそ、「自分は何を強みに据えればいいのか」という迷いがつきまとっていました。

同時に、プレイヤーとマネジメントの両立にも苦労しました。少人数で成果を出し続けるには、自分もプレイヤーとして結果を出す一方で、チームを導く役割も果たさなければなりません。限られた時間とリソースの中で、そのバランスをどう取るかを模索していました。

加えて、マネージャーに抜擢された当初は、社内に体系立った教育や試験があるわけではなく、手探りで始めるしかありませんでした。過去に自分が受けてきたマネジメントを真似る以外に方法がなく、それが正しいのかどうかすら確信を持てずにいたんです。

▼ オイシックス・ラ・大地のクラスを担当するEVeM Management Trainerの阿部 仁

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担当トレーナー 阿部:当時、私が谷本さんにお伝えしたのは、「マネージャーという役割においては、メンバー一人ひとりが最大のアウトプットを出せるようチーム全体を俯瞰して構造的に把握し、ハンドリングする力を高めることを『専門性を磨く』と定義できるのでは」ということでした。

「その視点を持つことで少し楽になった」とおっしゃっていただいたことを覚えています。

実務で使えるフレームに救われ、実行力が向上

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―――実務で使えた考え方やフレームについて教えてください。

谷本:一つは、EVeMのマネジメントの型「タイプ・Will・Can」です。メンバーのタイプやWillを見極めるフレームを通じて、「メンバーをどう理解し、どうアサインやコミュニケーションに生かすか」が具体的に見えるようになったことが大きな気づきでした。

当時のチームには、新しく採用されたメンバーに加え、事業拡大に伴って既存組織から異動してきたメンバーもいました。

その多様性を十分に理解できず、うまく力を引き出せない場面もありましたが、ちょうどその頃に受けたマネジメントトレーニングで「タイプ・Will・Can」の考え方に触れたことで、うまくいかなかった理由を構造的に捉えられるようになったんです。

今では、タスク単位での意欲だけでなく、将来像や価値観まで踏まえてアサインや関わり方を考えられるようになりました。

トレーナーとの1on1は「事業を前に進めるための時間」

▼ トレーナー阿部との1on1を「事業を前に進めるための議論の場」と振り返る谷本さん

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―――トレーナーとの1on1はどう活用しましたか。

谷本:悩みや課題があれば「阿部さんを使い倒す」つもりで臨み、会議で結論を出す必要があるテーマや、チームで行き詰まっている課題を率直に相談し、対話の中で整理していただきました。

そのやり取りの中で論点が整理されると、優先すべきアクションが自然と見えてきます。さらに、社外の視点だからこその新鮮な問いに答える中で、自分でも気づいていなかった思考の癖や前提が揺さぶられ、「本質的な課題はこれ」「これは優先度が低い」と明確に判断できるようになりました。

阿部さんとの1on1は、単なる相談の場ではなく、事業を前進させるための実務そのものの時間だったと感じています。

▼ 3社の経営統合により発足したオイシックス・ラ・大地株式会社

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―――トレーナーとの対話を通じて自身のマネジメントにどんな変化がありましたか。

谷本:以前は「マネジメントは手探りで模索し続けるしかない」と感じていましたが、マネジメントトレーニングや1on1を通じて多くの“マネジメントの型”を学んだことで、迷う時間が減ったと実感しています。

壁にぶつかった時には、「あの型で整理できるかもしれない」「あの方法を試してみよう」と立ち返ることができるようになりました。そのおかげで、悩んで足踏みしていた時間が減り、必要なアクションにより多くの時間を割けるようになったのは大きな変化です。

担当トレーナー 阿部:谷本さんのようにもともと戦略的思考がある方でも、フレームワークがあることで課題をすぐ整理し、次の一歩に進めるようになります。

忙しい中で「どうしようか」と立ち止まってしまう時間を減らし、最初の一歩の重さをやわらげる。それがEVeMの型が持つ効能の一つですが、谷本さんはその型をマネジメントの"武器"として積極的に取り入れ、実務で即座に活用されていたのが印象的でした。

社外だからこそ忌憚なく相談できる「マネジメント・トレーナー」

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―――担当トレーナーの「阿部」はどんな存在でしたか。

谷本:一緒に事業を進める「伴走者」のような存在でした。良い意味で“社外の人”だからこそ、忌憚なく何でも相談できたと思います。悩みを持ち込むと、柔らかい問いかけで言語化を助けてくださり、「こういうことですか」と丁寧に整理してくれる。否定されることがないので、安心して思考を深められる時間でした。

「こんなことを言ってもいいのかな」と不安を感じることもなく、どんなテーマでも率直に話せる空気がありました。社外の立場でありながら、事業を高い解像度で理解して伴走していただけるので、その心強さは大きかったです。

▼ 「ヘルスケアOisix」が「WELLBEING AWARDS 2025」でGOLD受賞。晴れの舞台に立つ谷本さん

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―――最後に、谷本さんのマネージャーとしての意気込みを教えてください。

谷本:現状まだ事業規模も小さく、お客様に提供できている価値も限定的だと思っています。しかしがんは身近な病気で、今も治療をしながら日常との両立に思考錯誤している方や、治療をしている方を何とか支えたいと想っている方が大勢いらっしゃいます。

ヘルスケアOisixは「簡単・便利」や「おいしい」だけではなく、治療中の体づくりや心にも寄り添う存在になりたいと思っているので、チームメンバーと新しい価値や商品の進化を行い事業拡大をしていきます。

EVeM HERO INTERVIEW
インタビュイープロフィール

オイシックス・ラ・大地株式会社

サービス進化室 ヘルスケアセクション マネージャー
谷本 結花子さん

※役職は2025年8月取材当時のものです。

オイシックス・ラ・大地について詳しく知りたい方は、下記からご覧ください。

▼オイシックス・ラ・大地
https://www.oisixradaichi.co.jp