日本初のeスポーツ専業企業に訪れた変革期――リーダーシップだけではなくフォロワーシップが発揮されて一人ひとりが輝ける組織を目指して

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GLOE株式会社
取締役 事業統括本部長 浅野 洋将 様
経営戦略室長 兼 人事部長 坂田 潤 様

2022年、eスポーツの専業企業として日本初の上場を果たしたGLOE株式会社。「We are the GAMING LIFESTYLE Company.」というビジョンを掲げ、ゲームの持つ可能性を信じ、人と社会のHAPPYを目指し、事業を展開されています。eスポーツイベントの企画・運営からゲーム・eスポーツに関わる選手、インフルエンサー、クリエイターなどのマネジメントや支援、さらにゲーム・eスポーツを活用した地方創生や新規事業、さまざまな領域の活性化などにも取り組み、eスポーツの可能性を広げられています。

同社は21年に企業合併、22年にグロース市場に上場と、会社にとって大きな転機を迎えました。今後さらなる成長に向けた組織強化のためには「人材育成」と「マネジメント基盤の構築」が重要な課題になると捉えていました。特にマネジメント理論やメソッドにおける属人化を解消するために、統一された共通言語を浸透させる必要性を感じていたそうです。

組織力強化を目指していた同社にとって、EVeMマネージャープログラムの導入はどのように機能したのでしょうか。同社取締役で事業統括本部長の浅野洋将さんと、経営戦略室長兼人事部長を務める坂田潤さんにお話を伺いました。

※記事内の数字に関しては(2024年7月時点)のものです

課題 解決 効果

合併、上場と大きな変化の時期。拡大する組織を支えるマネジメント基盤の整備が急務に

―――国内で初めてeスポーツ専業で上場を果たした企業として注目を集める貴社ですが、まずはあらためて事業内容について伺えますか。

浅野様(以下、敬称略):創業当初はeスポーツのイベント企画・運営を中心に事業を行っていました。現在はeスポーツ・ゲームを軸にしながら、さらに幅広い分野の事業創出機会を支援しています。たとえば、プロeスポーツ選手やインフルエンサーのマネジメントや支援、教育現場におけるゲーム活用のサポート、地方自治体と協働したZ世代向けのイベント企画などにも携わり、ゲームを通した社会課題解決を目指しています。「人々の生活にゲームが寄り添い続けることで、より豊かな社会を作りたい」という思いを込めて、新ビジョンとして「ゲーミングライフスタイル(We are the GAMING LIFESTYLE Company.)」を掲げ、今年2月には「GLOE株式会社」へ商号変更を実施しました。

合併、上場と大きな変化の時期。拡大する組織を支えるマネジメント基盤の整備が急務に


―――2021年に企業合併、翌22年に東証グロース市場上場と、ここ数年で会社として重要な転機を迎えられたと思います。企業、そして組織の拡大において、何か悩みや課題感はあったのでしょうか?

坂田様(以下、敬称略):明確なトリガーがあったわけではないのですが、企業の成長に伴い、マネジメントにおける共通の指標や言語、ノウハウの不足を感じていました。当時は個人のスキルに依拠していたため、マネジメントについてもそれぞれが多種多様な捉え方をしていました。企業が若いうちはそれでも成立していましたが、拡大しつつある組織をより有機的に機能させるには、マネジメント基盤を整える必要があると考え始めました。

浅野:たとえば、共通言語が整っていないために生じる、部下の納得感の低下やスキル、アウトプットのばらつきが生じていました。経営陣の間で会話をしていても、会話がすれ違ってしまう。今後の事業成長のためには、組織力強化が必要不可欠であるという壁にぶつかっていました。

―――合併により、異なるカルチャーを持ったメンバーが1つのチームとして集まったことで、マネジメントに課題が生まれるような側面はありましたか?

浅野:非常に事業領域が近い企業同士でしたが、やはりカルチャーの違いはありました。緊急事態宣言下でリモートワークが推奨された時期でもあり、コミュニケーションもオンラインに限られたことで、合併当初はそのギャップがなかなか埋まらないという課題があったと思います。

坂田:このギャップについては、 1年ほど両社が関わる「場づくり」を意識的に行ったことで、今では基本的に解消されていると捉えています。しかし、マネジメントにおける課題はそのまま残されていました。

合併により、異なるカルチャーを持ったメンバーが1つのチームとして集まったことで、マネジメントに課題が生まれるような側面はりましたか?


―――企業規模拡大に生じて生まれたマネジメントの課題に、どのような施策で取り組まれたのでしょうか。

浅野:まず(当時の)次期テーマとして「育成」と「マネジメント基盤の構築」を、設定しました。「マネジメント基盤の構築」施策の一環として、私と坂田の2人でEVeMマネージャープログラムの導入を発議しました。

坂田:「育成」については、これまでOJT(On the Job Training)というスタイルに頼り過ぎていたという反省がありました。現場で学んで得られるものは重要ですが、系統立てて学ぶことでより効率的なスキル習得が可能です。さらに、私自身が人事を管掌するポジションに異動して組織の立て直しに注力すると共に、採用以外の業務が手薄になっていた人事部内にも新たにメンバーを追加し、機能強化を図りました。

役員全員で体験セッションを受講。ベンチャーに特化した実践的なケーススタディが決め手に

―――お2人がEVeMと出会ったきっかけについて教えてください。

役員全員で体験セッションを受講。ベンチャーに特化した実践的なケーススタディが決め手に


坂田:
ちょうど組織の課題に直面していた時期に、SNSで話題になっていた長村さん(長村禎庸/EVeM代表)のnote記事を目にしたことがきっかけです。著書を購入し、私から浅野にも勧めました。

浅野:坂田から「すごく良いんですよ」と言われ本も読んだことで、私と坂田の間には共通言語が生まれたんです。マネジメント層全員にEVeMマネージャープログラムを受けてもらえれば、全員で共有できるだろうと考えました。

―――昨年4月の体験セッションを経て、12月から本格的に受講をスタートされました。実際の導入に至った決め手はありましたか?

浅野:体験セッションは役員全員で受講しました。経営陣からのフィードバックは好評で、私自身もプログラムの良さを実感しました。投資対効果の検証をしっかり行った上で共通言語の構築と組織基盤の強化を目的に、本格導入に踏み切ることができました。

坂田:国内には、おそらく他にもさまざまな集団研修プログラムがあると思いますが、やはりEVeMのプログラムはベンチャーに特化しているので、当社にはフィット感が強かったです。決め手は再現可能なマネジメント技術を実現する「型」。ケーススタディも実践的で、ベンチャー企業の実態に即した利用ができると思います。

マネジメントの「型」を活用した組織づくりの先に…一人ひとりのWILLを引き出せるかが今後の課題

―――EVeMのプログラムを経て、社内にどのような変化がもたらされましたか?

マネジメントの「型」を活用した組織づくりの先に…一人ひとりのWILLを引き出せるかが今後の課題

浅野:私自身も実際に受講しましたが、セッションの内容に対する共感は非常に高かったです。伴走してくれたトレーナーも、スタートアップにおけるマネジメントの経験が豊富なので「この道を歩いたことがある人だ」と信頼して率直な相談ができたことは良かったです。マネージャーにおいては、言語化スキルを課題だと自覚しているメンバーも受講しました。これまで周囲とのコミュニケーションに苦戦している局面もあったのですが、共通言語や「型」が介在することで、お互いに意思疎通が格段にスムーズになっています。1on1を実施しても、自らEVeMマネージャープログラムで得たテンプレートを活用してプロジェクトを進行させている様子がうかがえ、明確な変化が見えたのは嬉しいですね。一緒に業務をする中でも、共通言語で会話ができていると実感する瞬間があります。

坂田:受講したメンバーは、非常に積極的に活用していますね。たとえば、新入社員が入ったオンボーディングの際にタイプ診断を用いたチーム配属検討を提案してくれたり、事業計画作成時にも、チーム方針を言語化してそこから個人のミッションを立てる流れをつくってくれたり、着実にかなりプログラムを吸収している印象です。

今現在は、社内でさらに活用できる可能性を感じトライを続けている段階です。プログラムで得た「型」を、一層社内に浸透させるためのシステム設計を行っています。


―――今後、どのような組織づくりを目指されているのでしょうか。

坂田:リーダーシップでどうにかする組織ではなく、フォロワーシップで一人ひとりが輝ける組織が理想だと考えています。その初期段階として、EVeMマネージャープログラムでマネジメントの「型」を学んだことは有意義でした。「型」を活用した組織づくりやコミュニケーションを基盤に、そこからさらに一人ひとりのウィルをどうやって引き出していくかがこれからの課題です。会社として、メンバーの主体性を引き出せるような仕組みづくりへの可能性を感じています。

浅野:メンバーそれぞれのロールが言語化され、やりたいことが会社の未来とちゃんと接続されていて、事業の成果が残る組織を目指しています。マネージャーと呼ばれる立場にある人たちが強固な組織をつくりたい。外部から見たときに、経営層よりもマネージャーが会社を引っ張っていると思わせるくらい、メンバーが個の力をのびのびと伸ばせる組織が理想だと考えています。

今後、どのような組織づくりを目指されているのでしょうか。

浅野様、坂田様、ありがとうございました!

EVeM HERO INTERVIEW
インタビュイープロフィール

GLOE株式会社

浅野 洋将 様
取締役 事業統括本部長
新興ゲームメディアのセールスマネージャー、外資ゲームメーカーの日本法人PR責任者を経て、2018年7月にウェルプレイド入社。事業統括本部長として、様々なステークホルダーの課題に向き合い、適切な解決策を立案しながら会社の成長に貢献。2021年より取締役に就任。

坂田 潤 様
経営戦略室長 兼 人事部長
東京大学卒業後、2010年に任天堂株式会社に入社。オンラインダウンロードストアの立ち上げに始まり、ストアの運営業務、データ解析やUI改善など幅広い業務に従事。その後、広告代理店を起業、M&A仲介企業でのCMOを経験する中で、ウェルプレイド株式会社(現GLOE)に出会う。ウェルプレイドのゲームにかける想いや熱量、カルチャーに感銘を受け、2019年11月に入社を決意。ゲームの原体験と職歴を生かし、経営戦略室長、人事部長として会社の課題解決に取り組んでいる。

※上記の部署名、役職はインタビュー当時(2024年7月時点)のものです

GLOE株式会社様について詳しく知りたい方は、下記からご覧ください。

▼GLOE株式会社
https://gloe.jp/