組織作りが事業成長戦略のひとつに――急成長を続けるBASEのマネージャー改革

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BASE株式会社
上級執行役員 COO 山村 兼司 様
Talent&Culture Department Manager 樋口 美穂 様

個人やスモールチームでも、インターネットを通じて経済活動が行える環境づくりに取り組む「BASE株式会社」。

ネットショップ作成サービス「BASE」を基盤に、購入者向けショッピングサービス「Pay ID」、資金調達サービス「YELL BANK」、オンライン決済サービス「PAY.JP」を展開。

ネットショップ作成サービス「BASE」では、個人やスモールビジネスをされている方を中心に、誰でも簡単にネットショップを開設・運営できるように、多様な決済方法を簡易に導入できる独自の決済機能やリスクの無い資金調達の提供を通じて、ショップオーナー様の活動に寄り添っています。

2024年はさらに、海外へ販路を拡大するための越境EC機能の強化や、外部プラットフォームとの連携による集客支援など、ショップの売り上げを直接サポートする機能も拡充しています。

BASE事業を基盤に多角的なポートフォリオ経営を推進し、成長を続けるBASEですが、次のフェーズに進むためには組織としては「人材育成の仕組みづくり」が課題となっていました。

課題解決のためにBASE事業の組織に導入したEVeMのプログラムで、事業部内にどんな変化が起きたのか、BASE事業の責任者である上級執行役員 COOの山村兼司さんと、人事や組織戦略を担当するTalent&Culture Department Managerの樋口美穂さんにお話を聞きました。

課題 解決 効果

コロナ禍を経てBASE事業が急成長。拡大する組織の中で起こり始めたコミュニケーションの齟齬

―――BASE事業が組織拡大していく中で感じた課題について教えてください。

山村様(以下、敬称略):弊社はスタートアップとして事業を開始し、創業から7年後の2019年に上場しました。その直後に新型コロナウイルスが猛威を奮い、ECの需要が一気に高まった背景もあり、BASE事業は急成長しました。それに伴い、組織が急速に大きくなり、上場時には約170名だったメンバーが、コロナ禍の2年間でさらに200名以上増加しました。

そうした中、これまでは経営陣が直接メンバーのマネジメントに関わっていましたが、メンバーが増え、事業の拡大を進める中で、直接のマネジメントには限界があると感じ、役割を明確化し、事業ごとにミドルマネージャーを配置することで業務を分散させることにしました。

しかし結果としては、私たちの思いや考えがミドルマネージャー以下のメンバーに異なる形で伝わり、次第に齟齬が生まれることも増え、その結果、コミュニケーションコストが非常に増大し課題となっていました。

BASE事業が組織拡大していく中で感じた課題について教えてください。

―――コミュニケーションの齟齬の要因はどのように分析していますか?

山村:「マネージャー」という役割に対する共通認識がなかったことは一つの要因だったと思います。皆、これまで異なる組織や環境で働いてきた経験があり、それぞれが過去の経験値に基づく「マネージャー像」を持っていたためです。「そもそもマネージャーが何をする人なのかわからない」という人もいましたし、役割の定義も「業務で成果を出す人」や「採用やメンバー育成をする人」といったように異なる認識でした。認識のズレがありつつも、成長する事業の目まぐるしい業務に追われ、すり合わせる余裕もありませんでした。

樋口様(以下、敬称略):マネージャーの認識のズレの一つの要因として、当社では人材育成に関する研修をこれまで行っていなかった点もあると思います。即戦力のプレーヤーとして中途採用したメンバーをそのままマネージャーに任命するケースが多く、優れた成果を出せる一方マネジメントに関しては未経験だったことも多く、マネジメントがうまく機能しない部分もあったのです。ただ、今後のさらなる事業成長を見据えると、ミドルマネージャーの育成が急務だと考えていました。

コミュニケーションの齟齬の要因はどのように分析していますか?

実践的なマネジメントの型を取り入れることで「共通言語」と「共通理解」を

―――マネージャー育成に際し、EVeMのプログラムを選んだ理由を教えてください。

山村:私はもともとEVeMの存在を知っており、長村さん(長村禎庸/EVeM代表)のnoteの記事も読んでいました。他のマネジメント研修は概念的な内容が多いと感じていましたが、EVeMは実践的に使える「型」を教えていただける点が魅力的でした。

組織の規模が大きく、マネージャーの人数も多かったため、まずBASE事業からEVeMのプログラムを導入しました。他の事業と比べると業績が安定しており、次のフェーズに進むタイミングでもあったのです。

BASE事業は僕が事業責任者で、その配下にDivision、その下にSectionという階層に分かれた組織形態です。そのため、階層ごとのマネージャーにEVeMを受講してもらうことにしました。同じ階層のマネージャー同士で研修を受けて共通言語や共通理解をつくれば、今後の組織運営が円滑になるのではないかという期待感がありました。

樋口:全社的には人材開発について整理していくタイミングでしたので、まずはBASE事業で取り組むことに注力しました。全社的にはそこで学んだことを、他の事業に活かせるか考えたいという狙いもありましたね。

マネージャー育成に際し、EVeMのプログラムを選んだ理由を教えてください。

劇的に変わったマネージャーの意識。ミーティングにも“組織づくり”の話題が必ず出るように

―――受講してみての感想や社内での変化について教えてください。

山村:直面した課題に合わせて、みんなEVeMで学んだ型を実践しています。中にはプログラムの動画を繰り返し再生して、自分なりに腹落ちするまで落とし込んでいる熱心なマネージャーもいます。

自分自身も長年マネジメントに携わってきましたが、経験則に頼り、どこか感覚的に行っている部分がありました。しかし、今回の研修を通じて、体系的かつ構造的に捉えられるようになり、マネジメントにはロジックがあるんだということにも気付けました。受講メンバーの様子を見ていると、ロジックに沿って実践することでマネジメントの面白さを見出すことができ、レベルアップできる感覚を得たようです。

樋口:私は前職でマネジメント研修を受けたことがありますが、それと比較してもより実践的だと感じました。目の前にある課題に対してすぐに成果が出るものや、中長期に渡って成果を出すための種まき的なものまで網羅的な内容でした。

受講してみての感想や社内での変化について教えてください。

山村:受講後は、ミーティングにも変化が見られるようになりました。「来年の組織図をこうしていこう」「将来的にこういう組織にしていくためにはこんな人材を育成しなきゃ」といった、未来に向けての組織づくりについて話すようになったのです。それまでのミーティングでは、目の前の事業内容に100%振り切っていましたので、これは組織としては大きな変化です。事業を伸ばすための戦略のひとつとして、組織をどうするか考える気持ちが各々にしっかりと芽生えたようです。

マネジメントを学ばないままマネージャーを任されている人こそEVeMで“学び直し”を

―――EVeMのプログラムをどんな人におすすめしたいですか?

山村:実はマネジメント経験がある人ほど、EVeMのプログラムは役立つと思います。私自身、これまでしっかりマネジメントを学んでこないままマネージャーの立ち位置にいたので、今回の研修で体系的に学び直せたのが良かった。自分が今までやってきたことは、EVeMの型に当てはめるとこういうことだったのかと改めて整理できました。

今まさにマネジメントで悩んでいる人にとっては、EVeMのプログラムはすぐに使える武器になると思うので、自信をつけてモチベーションを上げるきっかけになると思います。

EVeMのプログラムをどんな人におすすめしたいですか?


樋口:
ひとえにマネージャーといっても、今すぐ結果を出さないといけない人や、組織戦略といった長期的なことを考えなければならない人など、部署や組織によってその役割はさまざまだと思います。EVeMはプログラムの内容がとても網羅的なので、その人のフェーズに合った内容が学べるのが素晴らしい点だと感じました。そのため、キャリアチェンジを目指す人や、スタートアップなどスピード感のある急成長企業の現場で働く方々にフィットするプログラムなのではないかと思います。

世の中に新たな価値提供をしていくためには、マネージャーがより多く育つことが重要

―――最後に、今後貴社ではどういった組織作りを目指していきたいか教えてください。

山村:これまでは経営陣が自分の業務と並行して、全てのマネジメントも行なってきました。しかし、組織が拡大する中で、これからも事業を成長させ、世の中に新たな価値提供をしていくためには、それぞれの組織でマネージャーがより多く育つことが重要だと考えています。今後はますます人材育成に力を入れていきたいですね。

樋口:「人が成長することで会社も成長できる」という意識を個々が持ち、社員一人ひとりが主体性やモチベーションを持って取り組んでいける組織にしたいです。EVeMのプログラムを受講したことでBASE事業内に生まれた良い流れを全社に広げられるよう、人材育成戦略を検討しており、それをしっかりと推進していきたいと考えています。

最後に、今後貴社ではどういった組織作りを目指していきたいか教えてください。

 

山村様、樋口様ありがとうございました!

EVeM HERO INTERVIEW
インタビュイープロフィール

BASE株式会社

山村 兼司 様
上級執行役員 COO
立命館大学卒業後、食品メーカーでの営業を経て、2004年株式会社リクルートに入社。学び事業、共同購入サービス「ポンパレ」、CS推進、ECビジネス推進室、「Airレジ」等で、事業企画やマネージャーを歴任。2017年1月にBASE株式会社に入社。Eコマースプラットフォーム「BASE」の事業推進と組織体制の強化を図り、2018年6月に同社COOに就任。

樋口 美穂 様
Talent&Culture Department Manager
早稲田大学を卒業後、三菱商事株式会社に入社し、投資およびトレーディング業務に従事。その後、2018年にマッキンゼー・アンド・カンパニーに転職し、日本およびアフリカにおいて、消費財、製造業、インターネット事業など幅広い業界を対象に企業戦略、M&A、組織戦略のプロジェクトを担当。2023年11月BASEに経営戦略および組織戦略担当として入社し、2024年7月にBASEグループの人事部門であるTalent & Culture DepartmentのDepartment Managerに就任、全社の人事および組織開発領域を担当している。

※上記の部署名、役職はインタビュー当時(2024年11月時点)のものです

BASE株式会社様について詳しく知りたい方は、下記からご覧ください。

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