はじめに

突然ですが、メンバーのWill(何がしたいか)は聞く必要ありますでしょうか?マネージャーのみなさんに聞くと、大半はYesと言います。
しかし、なぜですか?と聞くと、いまいち理由はぼんやりしています。
仮に聞く必要があるとして、それはなぜでしょうか?

仕事の成果は、何ができるか?(Can)だけでは決まりません。何がしたいのかという想いや熱意(Will)も大いに影響を及ぼします。
メンバーのCanは把握されますよね?最適な配置や業務アサインを考える材料として聞くと思います。Willを聞く理由も全く同じです。
相手の願いを叶える善意でも、やめてほしくないという恐怖心から聞くものでもありません。「成果を最大化するための配置や業務アサインを考える材料として」把握しようとするだけです。

ですので、聞き方としては一番はじめに「あなたにお願いしたい業務は最終的には私が決めます」とはっきり伝えます。その上で、よりよい仕事をしてもらうためにもじっくり聞かせてほしいと伝えます。
最初の発言がないままただただWillを聞くと、「叶えてくれるのか?」と相手は勘違います。逆に最初に、あなたにお願いしたい業務は私が決めるとはっきり伝えておくと、Willを叶えられなくても揉める事にはなりません。

Will・Canを把握し、会社の方向性も合わせてその人のアサインを検討した結果、最終的なアサインは上記の4タイプに分かれます。
最適アサイン(Will高・Can高)が理想ですよね。しかし、いつでもそれが実現するわけではありません。
絶望アサイン(Will低・Can低)では人は辞めますので、基本的にはこのアサインは行いません。

淡々アサイン(Will低・Can高)は、一言で言うと、「できますよ、やりたくないですけど」というアサインです。このアサインでは、上記の3つのコミュニケーションのどれかを行い、意欲高く業務に臨んでもらいます。
1では意欲が上がるわけではないが将来の見通しが見えるのでそこに向けて頑張ることができます。2では淡々アサインが面白く見えてきて、最適アサインに上がる可能性があります。
3ではこの淡々アサインを通じて何を身につけなければならないのかが明確になるので、より真剣に取り組みます。

ポテンシャルアサイン(Will高・Can低)では注意が必要です。本人がやりたいからと言って放任すれば、スキルが足りなくパニックになり、ダウンする可能性があります。
本人が「やりたいです!やりきます!」と意気揚々と答えたとしても、客観的に見ればスキルは不十分。手厚くフォローしながら進めます。

会社はメンバーのWillを叶えるために設立されたものではないので、メンバーが嫌な顔をしようが、会社としてやって欲しい仕事を要望します。
しかし、メンバーのWillをじっくり聞く、それに真剣に向き合う、そういう行為を行った上で要望する仕事と、Willに向き合わずに要望する仕事では、同じ仕事を任せるにしてもメンバーの意欲は全く異なります。
Willは叶えるものではないが、向き合うもの。そうして、会社も個人も成功する道を共に探ります。
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